ジパング 『サジタリウスの矢』 撃ち方～、始め～

戦闘は人命を奪うからと、防衛大在学中に任官拒否に中途退学まで考えた、砲雷長 菊池の苦悩が手にとるように分かる副長 角松…
最大限まで譲歩する相手の『警告』を無視することが、どれほど愚かなことか。
その後、一度の失敗以降は決して譲歩も油断もしない。相手が壊滅的な破滅へと向かうまで、たずなを緩めず完璧な処理を行う相手の冷静な怒りが、どれほど恐ろしいことか。
…菊池に親近感わくんだよな。…俺と似てる…

学生時代、譲歩の後に爆発的な怒りで、相手を致命的に破滅させてしまった経験がある俺。彼はその後、新興宗教にハマってしまい、おかしくなってしまった…
俺も『サジタリウスの矢』を放つことのないようにしなければ…と考えさせられた。
ただ、離婚前後のことを思い出してみた。そこまで冷徹になれなかったのは、甘さか、優しさか…息子達の存在に、嫁さんへの残っていた？ 愛情か？…
いま思えば、破壊力を持った怒りが、嫁さんを破滅させてしまうのを無意識に回避していたんだろうなぁ

そういえば、防衛大に進んだ高校の同級生のアイツ、どうしてるかな…
大学時代、飲み会で横須賀にフタフタ…に門限がと言って、途中で帰った気がする。
防衛医大に進んだアイツ…ガンの転移で若くして…
『死者と生者』を初めて考えさせる出来事だった…
というアレコレを恐ろしいまでに思い出させるストーリーに涙目になってしまった。