堀ノ内2丁目のバス停、佼成病院前の信号の交差点の角にある、お店。
南阿佐ケ谷の「一笑」から、青梅街道、環七を経て歩いてみた。
渋66のバスがあったのだが、まあ、知っている道なんで歩いてみた。
途中、青梅街道と環七の交差点の角に、札幌の「てつや」があった。札幌のラーメン店は結構食べ歩いたんであるが、「てつや」は食べ損ねていた、今度来てみよう。
蘭鋳（らんちゅう）とかかれた、提灯が掲げられ、謎の植物が絡まっている店は、お世辞にも綺麗とは言えない感じだ。煮干の匂いが漂ってくる・・・はたして、ここはどうだろう。
店の名前に、鋳鉄の「鋳」が入っているが、鋳物と何か関係があるのだろうか？
店に入ると、ご主人が一人、かなりくたびれた内装・・・これは怪しい。
この雰囲気、同じものを、どこかで感じたことがある。
あそこだ、移転する前の新宿三丁目にあった時の豚丼の「白樺」だ。
店主もなんか怪しい感じだ。（・・・失礼）
食券はなく、注文を言って、お代を、カウンターの上に置いて、お皿でおさえる。あとで、お釣りを、そのお皿に置いといてくれる。
味玉そばを注文する。メニューはシンプルで、中華そば、味玉そば、大盛り、エビスしかない。
いやぁ～、「ラーメン放浪記」始まって以来の、ディープなお店だ。東十条の「燦燦斗」と並ぶ、場末感だ。
では、味はどうか。
これがなかなか、うまい。
細麺も量が多い、煮干くささは全く感じなかった。
醤油も薄口だが、うまく、煮干と調和している感じだ。
煮干嫌いの僕でも全く問題なかった。
小洒落た店とは、対極の店だが、この場末感がいい。
帰りは、方南町駅まで歩くか、堀ノ内2丁目バス停から、阿佐ヶ谷駅か、渋谷駅か、代田橋か、新宿駅にでれる。僕は中野駅に出たかったので、少し離れた、中71の佼成病院バス停から乗って帰った。
しかし、立正佼成会の大聖堂は、アラビアンナイトに出てきそうな、なかなかいい形をしていると感心させられた。