ドイツのleFH18/40/2 auf GW pz III/IVは、10.5cm 榴弾砲を運搬する車両として試験的に作られた車両で、一両が試作されました。今も現存していて、写真も何枚か残っています。
砲架を下ろし砲脚、車輪と組み立てて砲としても使えるようにもなっていて、後部に車輪と砲脚を搭載しています。車体の足回りは三号の起動輪とそのほかは四号の足回りになっています。搭載砲はleFH18/40で、砲塔内の搭載部分の砲架が二段重ねになっていたりで、かなり複雑です。
私の場合、最大の苦労は、組み立て書通りに組むと、曲線部のある防盾が砲架の土台の車輪ブレーキや車軸部分と干渉して、高さが合わずにうまくいかないことでした。そこで、しかたなく、干渉する部分を取り除いて組んでみました。また、写真によると干渉してしまう曲線部のある防盾を取り付けていない時もあるようなので、その防盾をつけなくてもいいかもしれません。この防盾は砲のもともとある防盾についているんですが、エッチング3箇所でとめるようになっていて、ちょっと厄介ですので、つけずにおく方が楽かもしれません。
曲線部のある防盾が取り付けていない時の写真
このキットは作るのが難しいです。
ドラゴンお得意の組み立て説明書の抜けやパーツナンバーの間違いが多々あります。組み立て説明書で指示がないけど、使うパーツがあったりで、苦労しました。ランナーの図では使用することになっていても、登場しないパーツがあるんですよね。
有名なトニーグリーンランド氏が監修しているので、緻密にはできているのですが、作り辛いです。
塗装は暖かくなってからかな。
ゲルプで塗って、単色仕上げですね。
このキットはレジンキットではたしかキット化されていなかったと思います。以前、池袋のグラムモデルさんにスクラッチの作例が置いてあって、すごいなあと眺めていたものでした。