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Channel: Modell Studio "Gelb und Grau"
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「ラバウルの貴公子」笹井醇一海軍少佐

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「ラバウルの貴公子」、「ラバウルのリヒトホーフェン」と呼ばれ、あの坂井三郎との階級を超えた交流が胸を熱くさせてくれる人物なのであるが・・・

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筆者も、入社当時、半導体プロセスを不慣れながら担当していたのだが、実験室でそういった実作業を行うのは、高卒の技能職の方が多く、なかなか階級?の違いから、ノウハウも聞きづらく、見よう見まねで、効率のよいやり方を模索していた覚えがある。しかし、苦労して、オリジナルの方法を編み出したところ、普段はいかつい表情だった、現場では先輩の、ある意味、ひそかにこちらの心の師匠だった技能職の方から、「あれ、〇〇ちゃんのやってるやり方教えてよ」といわれ、なんか、認められた感じがして、感動した覚えがあった。そして、ブルーカラーとホワイトカラーとの間の溝に苦悩する自分がいるのにも気づいたのだが。

そんな、士官と兵との関係を超えて、坂井は笹井に己の持つ空中戦の極意を伝えたというし、伝えるべき資格があると感じたのであろうか。あまり、航空畑にまだまだ疎い筆者なので、似たようなエピソードはドイツ空軍あたりにはいくらでも転がっているのかもしれない。

このエピソードを知って、会社で、同期入社の高卒の後輩?二人をよくドライブに誘っていたものである。後日、ずいぶん経ってから、彼らに、人生の見本になっていたようなことを言われ、役に立っていたのかなあ、伝わるものだなあと感じたものだった。

まあ、笹井に関するエピソードは、探せばいくらでも出てくるので、ここでは取り上げないが、指揮官たるもの、部下を納得させる器量とともに、技量も持たねばならないのだと筆者は感じた。


だから、北海道で現場の作業者に、プログラムミスの少なさを言われた時には、この笹井のエピソードをまた思い出したものだったのである。

だから、いろいろなこじつけでつけた長男の名前がリヒトホーヘンを連想させるものになったのも、偶然ではなかったし、幼少のころから長男にレッド・バロンのエピソードを聞かせていたのも事実だったのである。

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