みなさん、豊島と聞いて、どこを連想されるだろうか。
おそらく、大半の方が、豊島区? 池袋のほう?となると思う。
ところが、この店のある、豊島とは北区なのである。
それも、足立区と川を挟んだ端にある。
ここには、川の屈曲部の張り出した部分に、巨大な豊島団地というのがあって、一回知人を訪ねたことがある。
屈曲部というと、独ソ戦のドニエプル屈曲部を思い浮かべてしまうが・・・
さて、ここにいくのに、東十条駅南口から歩いて行くことにした。例の「黒松」を求めて並ぶ列を見ながら坂を下る。数えてみると、六十五人・・・ただ、あぜん。
先日、訪れた、「ほん田」の前を通り、東十条1丁目の信号を左に狭い道を入る。暫く行くと、急に道幅が広がり、そのまま、北本通りを渡り、ユニクロや、なとりのラボ、サミットをみながら、進むと、右に豊島中央商店街入り口が見えてくる、この中にあるのだ。
看板も出ておらず、ここなのかと、戸を開けると、スダレがいっぱいかかっている。
海の家なのかな?
メニューはそばと肉そばしかない。
肉そばを頼むが売り切れだという。
11時開店で、13時でもうないのか・・・
しかたなく、そば550円を頼む。
中では、麺を打つ音が聞こえる。
程なく、出てきたのは、まんま、スープに麺が入っただけそのままだった。
こんな、シンプルなラーメンは、ラーメン放浪記はじまって以来だ。
煮干しスープに僕が慣れたのか、ただうまいのか、ほぼ完飲。
うーん、ここは、秘境のラーメン屋さんだ。
また、もと来た道を戻り、今度は、王子神谷駅から南北線に乗り、駒込で山手線に乗り換える。王子でも乗り換え可能だ。
そろそろ、ラーメン放浪記では目ぼしい店もなくなってきたのだが、最後に大物が来た感じだった。